第9回日中韓国際女子サッカー大会が終了しました!

第9回日中韓国際女子サッカー大会報告

団長 金坂正廣(大阪府サッカー協会理事 同女子委員会委員長)

 

昨年に続き日中韓国際女子サッカー大会に帯同しての感想は、『選手たちが粘り強く勝利することに取り組んだ6日間であった事。さらにけがや体調を崩しために、自身の力を発揮することが出来ないといった選手もいない予想以上に充実し中身の濃い遠征』でした。

原因は気候や食べ物にも恵まれ体調管理がうまくいった点を第一に上げます。また、試合以外の時間の過ごし方にも「何が何でもトレーニングの時間を確保する」といった姿勢ではなく、「できる条件の範囲内で工夫をして対応する」といった余裕のある姿勢がスタッフから感じ取れた遠征でもありました。

昨年度以上に、監督を中心にしたスタッフの努力と工夫の跡に賛辞のことばを送ります。

さて、今回の『韓国忠清北道報恩郡報恩村報恩スタジアム』での大会は、何よりも報恩郡と韓国サッカー協会とりわけ韓国女子サッカー連盟の組織を挙げての大会の企画運営の素晴らしさと関係者の情熱に感服しました。特に第一日目の2試合は韓国女子サッカーリーグの前座試合として韓国全土に『生中継』された。大阪チームの韓国AチームにPKの判定による失点場面では、監督の試合に賭ける表情と動きが画面にはっきりと映し出されていた。この出来事が今大会中大阪の選手に最後まであきらめず闘い続ける姿勢を自覚させたのかもしれない。この姿勢の大切さを決して忘れて欲しくはないと考えます。

 

 

 

ところで、韓国側の力の入れようはこれだけではありませんでした。『前夜祭』においては本大会を盛り上げるためだけではなく、韓国の女子サッカーの普及、女子サッカーリーグへの関心を高める狙いが前面に打ち出されていました。10名を超す韓国の著名な歌手による歌謡祭が準備されていたのです。大会に出場する4チームの選手役員は約2000名の地元の皆さんとステージを通じて心を通い合わせることが出来た場となりました。選手以上にスタッフも大いに盛り上がり翌日からの大会への決意を新たにする機会となりました。

このように開催地の韓国の関係者の粋な計らいが大多数の参加者に「明日からの試合は正々堂々と闘い合いましょう!」との強いメッセージを発信してくれたと感謝しています。

 

 

 

終わりに、第9回という節目の時に、継続して派遣していただいた大阪府サッカー協会鬼武会長をはじめとし、支援をしてくださった大阪府サッカー協会のメンバーの皆様に感謝いたします。また、所属チームと保護者の皆様に「優勝」は出来ませんでしたが「内容のある第2位」の成績を報告することが出来ることを嬉しく思っております。ありがとうございました。『韓国と上海のチームの皆様、4巡り目の初年となる来年の来阪をお待ちしています。』

なお、遠征内容については、本報告書と年度末に開催される予定の「大阪府サッカーフォーラム」の席上での報告とさせていただきます。

末永く大阪府の女子サッカーの普及・発展と強化にご支援をお願いいたします。

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